フェス飯クラブ / Fesmeshi Club

LIVE AZUMAの東北拉麺屋台村に東北の人気店が6店舗。常にラーメン待ちの人でいっぱい。

LIVE AZUMAの東北拉麺屋台村に東北の人気店が6店舗。常にラーメン待ちの人でいっぱい。

全国のいたるところで開催されているラーメンイベント。行列必至のラーメン店がラインナップされていることもあって、どのラーメンイベントも人気を集めているという。福島市のあづま運動公園で開催されている「LIVE AZUMA」でも、東北のラーメンに特化したエリアが作られている。「東北拉麺屋台村」だ。その存在に強く関心をひかれたのは、フェスティバルライフの津田昌太朗さんのラジオでのコメントだった。J-WAVEの番組に出演した津田さんが秋に開催されるフェスを3つ紹介し、その中のひとつとして「LIVE AZUMA」をあげ、特におすすめなのが「東北拉麺屋台村」だと話していた。開催の2日間のうちに3杯食べたとも。じゃあそれをやってみよう、と試みたが……。

 全国の大型ラーメンイベントを手がけるラーメン女子がプロデュースする「東北拉麺屋台村」も、他のフードエリアも入場無料。「LIVE AZUMA」に参加している人だけではなく、福島や東北の「おいしい」が集結しているフードフェスに気軽に遊びに来ているという人も多かった。そんなこともあってか、特に「東北拉麺屋台村」はずっと長蛇の列だった。2年連続して出店しているお店はひとつもないのも要因のひとつかもしれない。「あ、空いている」と思ってお店の前に行くと売り切れの表示。6店舗あったうち、結局食べられたのは2杯。初日の朝一で並んだラーメンと最終日の最後に食べられたラーメンのみだった。


あはれ/中華そば1,000円


 振り返ってみると、初日の朝一がもっとも列が短かった。朝ラーの一杯で選んだのが「あはれ」の中華そば。煮干や鰹節など数種類の魚介出汁と宮城の親鶏で取った鶏出汁を合わせたダブルスープだという。ナルトの姿が「これぞ中華そば」を証明している。他はホロホロのチャーシューと小松菜とねぎ。

 あっさりしているけれど、しっかりとした味。仙台にあるお店も、もちろん人気店。飽きのこないラーメンと言える。後から知ったのだけど、ラーメンwalkerGP2025宮城版で最優秀賞である金賞を受賞したラーメン店だった。

 






うえんで/会津山塩らぁ麺1,000円


 10月の東北。例年よりも暖かかったけれど、それでも日が暮れるとかなり寒くなってくる。そんなときも、やっぱりラーメンが恋しくなってくる。最後に食べられたのが「うえんで」の塩ラーメン。 

 海の塩ではなく、磐梯山の大塩裏磐梯の温泉水から作られる希少な山塩を使用した透明のスープ。「まろやかな味わいで優しい甘みを感じる」と書かれていたけれど、その通りだった。昭和47年創業、福島県を代表する名店。シンプルであり深い味。締めには最適の一杯だった。会津若松の本店では焼き鳥も名物だという。

 







<text・photo=菊地 崇>


LIVE AZUMA2024
日時:2024年10月19日(土)、20日(日)
会場:福島あづま球場 あづま総合運動公園
https://liveazuma.jp