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現地レポート

THE CAMP BOOK 2023で長野県のB級グルメに突撃

2023.07.13
THE CAMP BOOK 2023で長野県のB級グルメに突撃
   八ヶ岳の南西麓に位置し、彼方に南アルプスの山々を臨む富士見高原。とりわけ甲斐駒ヶ岳の山容が美しい。ここで開催されているフェスがTHE CAMP BOOK。2017年には北軽井沢、2018年が神立、そして2019年からこの地で開催されている。

 私自身は初参加なので勘違いしていたが、ここは山梨県ではなく長野県。ならば長野のB級グルメを堪能しようとグランドステージのフードエリアへ向かった。



喫茶山雅:喫茶山雅カレー 900円
 銀色に輝くエアストリームのキッチントレーラーに「松本山雅F C」の装飾。お店のスタッフも松本山雅のユニフォームを着ている。松本山雅といえば、多くの人に愛された元日本代表の松田直樹選手が所属していたフットボールクラブだし、めっちゃ気になる。クラブチームが出店しているのかと思いきや店舗名は「喫茶山雅」? 実は松本山雅F Cのクラブ名称は1965年の設立当時の主要メンバーがこの「喫茶山雅」の常連客だったことに由来するとか。それもまた興味深い。



 お店のイチオシメニュー「喫茶山雅カレー」を注文してみた。フルサイズ900円とハーフサイズ500円があるが、もちろんフルサイズをチョイス。最近流行りのサラサラスパイスカレーとは真逆の、どっしりとしたTHE欧風カレーだ! 野菜も牛肉も原形をとどめないまで煮込まれていて、深いコクと微かな酸味と苦味、香りもまた佳き。



 筆者の大学生時代に入り浸っていた純喫茶のカレーもこんな感じだった。全く同じではないものの、このカレーの味で当時の思い出がフラッシュバックした。

 ステージではSTUTSが「Presence」をパフォーマンス中。令和のサウンドに揺られながら、平成のマイ・ヒーロー松田直樹を偲び、脳内は昭和にタイムスリップ。なんか幸せ。


 
喫茶山雅
「喫茶山雅」とは 1965年JR松本駅前に「純喫茶山雅」が開店。そして同年、喫茶店の常連客だった国体サッカー長野県選抜メンバーにより、現在の松本山雅FCの前身となる松本山雅フットボールクラブが結成されました。クラブ名は、山好きの店主が「山」と「優雅」を組み合わせて名付けた喫茶店の名前に由来します。 当日のラインナップは、店舗やイベント出店でも大変ご好評をいただいております「喫茶山雅カレー」の他、ホットサンドやコーヒー(ホット/アイス)、自家製ドリンクやアルコールメニューを取り揃えております。 是非、喫茶山雅キッチントレーラーまでお越しくださいませ。スタッフ一同、心よりお待ちしております♪


山賊屋:信州山賊焼 600円
 これ知ってる! 白馬界隈にスノーボードへ行った帰り道、安曇野あたりの食堂で食べたことがある。信州名物山賊焼だね。焼きという名前だが、実際は竜田揚げ。鶏モモの一枚肉をニンニク、ショウガのきいた醬油ベースのタレに漬け込んで、衣をつけて揚げたものだ。



 迷うことなく一枚注文、お値段600円。お皿に盛られたものは食べたことがあるが、紙に包まれた状態で手渡しされてびっくり。こりゃでかい! 女性の手のひらぐらいのサイズ感だ。期待どおり衣サクサク、中はジューシー。タレの味はやや甘めだ。個人的にはもう少し辛めが好みかな。とにかく食べ応えは抜群でフェスの会場でグラブして食べるのにぴったり。完食したかんじだと普通の唐揚げ6個分くらい食べた気分。ハイボールと一緒がオススメだ。


 
山賊屋
にんにくの効いたボリュームのある一品。


<text・photo=渡辺信吾>


THE CAMP BOOK 2023
日時:2023年6月10日(土)11日(日)
会場:富士見高原リゾート
https://the-camp-book.com
渡辺 信吾
渡辺 信吾

フリースタイルなアウトドア系野良ライター。キャンプよろず相談所のリペア隊長としても活動中。サーフィン、スノーボード、キャンプ、フェスで一年中真っ黒。

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