フェス飯クラブ

現地レポート

グリーンルームのオアシスと言えるのが木陰が気持ちいいハミングバードエリア。横浜の老舗ライブレストランのサムズアップのナチョス&ビールで乾杯!

2023.07.10
グリーンルームのオアシスと言えるのが木陰が気持ちいいハミングバードエリア。横浜の老舗ライブレストランのサムズアップのナチョス&ビールで乾杯!
   2005年に横浜でスタートした「GREENROOM FESTIVAL(グリーンルーム)」。2010年から会場を横浜赤レンガ倉庫に移してから、春フェスを代表する野外の都市型フェスとして、人気を集めていった。



 5月とはいえ、紫外線はかなり強い、しかも今年の開催日となった5月21日は、最高気温が25度を超える夏日となった。海からの風が気持ちいいとはいえ、炎天下にずっといると、まだ暑いことに慣れていない身体にはかなりこたえる。

 グリーンルームの有料エリアにあって、唯一木陰があるオアシスのような場所が「ハミングバードエリア」だ。ここには、横浜〜神奈川の音楽好きが集まることで知られているレストランが、毎年変わらずに出店している。木陰をみんなでシェアしながら、演奏する音が聞こえてきたらライブエリアに向かう。そんな楽しみ方をしている人が多い。特別に約束しているわけでもなく、ここで久しぶりに再会してビールで乾杯、なんていう光景も多く目にする。



 グリーンルームでの有料エリアでのフードエリアは実はハミングバードエリアだけ。フード出店数もここはそれほど多くない(6〜7店舗)ので、いつも長い列になっている。無料エリアに出れば他にもフードの出店があるし、赤レンガ倉庫にもフードは多いけれど、グリーンルームならではのフェス飯と考えると、やっぱりここをチョイスする人が多い。 

横浜THUMBS UP:メキシカンナチョス 750円


 おいしい食事も楽しみながらライブも楽しめるライブレストランとして、今年25周年を迎えたTHUMBS UP(サムズアップ)。都内ではライブレストランといえば、ブルーノートやビルボードライブなどがリストアップされるけれど、サムズアップはカジュアルな雰囲気で楽しめる場所だ。ここの雰囲気が好きという国内外のミュージシャンも多い。16時くらいになってやっと列も途切れてきた時間になっていたことと、ビールに合うメニューという2点の理由でメキシカンナチョスをチョイス。アボガドソースとチリコンカン、そしてサワークリームが絶妙なバランスで、太陽×音楽×ビール×ナチョスという四重の最高の組み合わせになった。



 ホールやスタジアムなどを会場とした都市型フェスでは、居心地のいい場所を見つけることが難しい。ゆとりがあり、人との会話が弾んでいくような場所。これこそフェスならではの場所なのだろう。コロナ禍が緩やかにあけ、多くの人が笑顔で乾杯して会話するシーンを見ながら、そんなことを考えていた。

<text・photo=菊地 崇>


GREENROOM FESTIVAL’23
日時:2023年5月27日(土)28日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫
https://greenroom.jp
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん

ライター、編集者、DJ。フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。 フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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