フェス飯クラブ

インタビュー

結城紬を着ての結いのおとでのライブ後に、toconomaが望んだスイーツ

2023.07.05
結城紬を着ての結いのおとでのライブ後に、toconomaが望んだスイーツ
   結成15年を迎え、日本だけではなくアジアへもツアーに赴いているtoconoma。8月には日比谷野音でのワンマンライブも決定している。

 今では数多くのフェスでライブしているtoconomaも、初のフェス出演は2012年のONE PARK FESTIVAL。兵庫県三田市で開催されているキャンプインフェスで、まだアルバムをリリースする前のことだったという。

「フェス飯ってフェスならではのもので、フェスの大事な一要素っていうか。フェス飯があってこそフェスも楽しさが増すというか。すごい花を添えてくれるものだし、僕らもフェス飯を楽しみにしています」とキーボードの西川隆太郎。

 フェス飯に関する思い出もいろいろ多いという。そのなかでもよく話題に出るのが、瀬戸内海の直島で開催されているshima fes SETOUCHIのエピソードだ。

「ライブが終わって、せっかくだから地元グルメが食べたいってことになって、メンバーみんなで讃岐うどんに並んだんです。キーボードの西川の後ろが僕で。喉越し、噛みごたえが最高で、本当においしいうどんでした。食べ終わって気がついたら、僕の器のなかだけ色が違うんですよね。自分のうどんだけ、つゆがかかっていなかったんです。これってめちゃくちゃうどんを味わっている、通の食べ方をしているって言われて。カボスを絞っただけでうどんを食べていたんです(笑)」とドラムの清水郁哉。

 普段、あまり食べないメニューをフェス飯として選ぶことが多いが、ただタイ飯だけは選ぶことが少ないと語る。

「それはタイ料理が好きじゃないっていうわけでなく、ベースの矢向(怜)が三鷹で『キッチンコンロ』というタイ料理屋をやっているから。メンバーでもよく食べに行っているから、なんとなく手が伸びないんですよ」とギターの石橋光太郎。

 ちなみにキッチンコンロは、週末は「音楽活動のためお休み」が多いので、食べに行きたいと思ったらホームページで営業日をチェックするのがベター。



 今年の結いのおとでは、日本最古の歴史を有する高級絹織物とされる結城紬を着てのライブ。ライブが終わってから、「今、食べたいスイーツ&デザート」を選んだもらった。

ヽ-TEN-(テン):甘酒の抹茶ラテ/西川隆太郎、石橋光太郎
         桑の実とほうじ茶/矢向怜





 東京・下北沢にある日本茶スタンド。お店では多種多様な日本茶メニューが提供される。結いのおとでは、地元の食材とコラボしたメニューがラインナップされた(甘酒は結城の酒蔵の武勇のもの)。抹茶はオーダーを受けてから点てていたのが特徴。

「あー、なるほど。おもしろい」(石橋)
「抹茶が入っていることで、甘さがいやらしくならないというか。非常にさっぱりした上品な味ですね」(西川)
「最初にほうじ茶の香りがすごくして、その後に桑の実のちょっとした甘さが追いかけてくる。非常に高級な味わいがあります。ライブの後の疲れている時には、すごくいい感じです」(矢向)


 
日本茶専門スタンド「丶-TEN-」
下北沢/日本茶専門スタンド「丶-TEN-」は日本茶の本来の魅力や可能性を気軽に愉しんでほしいという思いでスタートしました。日本茶を季節の食材とブレンドしたオリジナル商品は好評を得て、今回は「結の音」限定で結城の食材とのブレンドティーをご用意。店主が厳選した農家さんのシングルオリジンのお茶や茶割り(アルコール)など多彩に準備しております。ぜひ一服を愉しんでください。


KIKI NATURAL ICECREAM by micotoya:クレソンとほうばミルク/清水郁哉


 横浜市青葉区にある八百屋&アイスクリームショップ。「旅する八百屋=micotoya」が、日本を旅することで出会った安心・安全の食材で、しかも規格外やイレギュラーなどでロスになる素材を活用したアイスクリーム。素材が持っている味が生かされている。

「クレソンといっても素材の青くささがまったくないですね。ほうばミルクもおいしい。これなら甘いものがちょっと苦手な人でも、きっと好きになると思います」


 
「KIKI NATURAL ICECREAM」by micotoya
旅先で出会った野菜とストーリーを食卓まで届ける「青果ミコト屋」が手がけるクラフトアイスクリームブランド「KIKI NATURAL ICECREAM」。横浜市青葉区にある店舗では、全国から選りすぐった青果と調味料に加え、規格外、B級品、イレギュラーなど、ロスになる素材を活かしたアイスクリームを販売。ミコト屋だから表現できるおいしさを大切にしたアイスをイベントでもご提供します!


<text=菊地崇 photo=菊地崇、YUIPROJECT©(LIVE )>


〈toconomaワンマンライブ 祝・日比谷野音100周年 YAON-NOMA〉
8月20日(日)@日比谷野外音楽堂

〈toconoma 15th ANNIV. TOUR TOCONOVA〉
8月26日(土)@仙台JUNK BOX
9月17日(日)@台北Legacy Taipei
9月30日(土)@名古屋UPSET
10月21日(土)@札幌cube garden
https://toconoma.xii.jp/


結いのおと
日時:2023年4月22日(土)23日(日)
会場:茨城県結城市内(結城市民文化センターアクロス、奥順(つむぎの館・新座敷)、孝顕寺、Cafe la famille、結城酒造、Coworking&Cafe「yuinowa」)
https://www.yuinote.jp
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん

ライター、編集者、DJ。フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。 フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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