フェス飯クラブ

現地レポート

まだまだ寒い東北の春は、 アラバキの熱気とフェス飯のあったかメニューで乗り越えろ!

2023.06.07
まだまだ寒い東北の春は、 アラバキの熱気とフェス飯のあったかメニューで乗り越えろ!
   東北の地に春の訪れを告げるARABAKI ROCK FEST.が、4月29日〜30日の両日、宮城は川崎町にある「エコキャンプみちのく」にて開催されています。いろとりどりのテントが立ち並ぶキャンプサイトの向こう側には、たおやかな山並みがいかにも東北らしい蔵王の峰。ここは東北。



 雪をいただいた山稜から吹き下ろす風はまだまだ冷たく、朝夕の気温はもちろん、ひと桁。でも、会場はロックの熱気に包まれています。東北の寒さを吹き飛ばす、フェス飯のラインナップを紹介します。

蔵王温泉 オトチャヤ:温かい肉そば 900円



 甘めのやさしい味が特徴的な鶏だしに、歯応えとコシのあるしっかりとしたおそば。山盛りのコリコリ鶏チャーシューにしゃっきりネギがアクセントになっています。甘いだしを吸った天カスが口当たりよく、最後まで鶏だしの風味をしっかりと味わせてくれます。寒い東北にぴったりのあったかメニューです。



 2007年より山形の蔵王温泉に実店舗を構えるオトチャヤは、知る人ぞ知るフェスの常連店。ここで紹介した肉そばのほかにも、スープカレーやチーズたっぷりドリアや自然栽培コーヒーに自家製スイーツなど、ほっこりできるメニューもたくさん。ぜひ、お店の方にも行ってください!
 
蔵王温泉 オトチャヤ
フェスで遊びまくった身体に染みるしっかり鶏出汁の山形名物そばを是非!たまこん、ラム串も御座います!


TEAM南三陸:海鮮おでん 1,000円



 おだしはシンプルな塩ベース。とてもやさしい味で、あったかメニューにぴったりです。また、宮城ならではの笹かまぼこ! これはめずらしいし、おでんに笹かまはいままで食べことがありませんでした。意外に合う。ふだんの笹かまよりも汁を吸っている分、分厚くなっていて、食べ応え十分です。もちろん、大粒のタコも存在感抜群。全部で7種類もの具材が入っていて、大大満足。ごちそうさまでした。



 宮城県の南三陸から、特産の海の幸を盛り込んで毎年、アラバキに参戦している人気店。TEAM三陸の「タコの唐揚げ」は、アラバキの定番として人気が高いメニューです。タコの唐揚げにタコシュウマイ、そして海鮮おでんと地元ならではの地力を生かしたタコ三昧のメニューがずらり。
 
TEAM南三陸
アラバキロックフェスの定番メニューと言ったらタコの唐揚げ!


ビーバーブラウン:ミネストローネ 500円/クラムチャウダー 500円



(左:クラムチャウダー)
 食べた瞬間に口の中に広がっていくアサリの味。食べやすいサイズのコロコロとした野菜やじゃがいもがスープによく馴染んでいます。少し驚いたのは、後乗せの……パンかと思ったら、なんとお麩でした! ホタテに貝柱まで入って、満腹あったかスープです。

(右:ミネストローネ)
 トマトとコンソメがベースのズバリ、ミネストローネ! 野菜は大きめのカットで食べ応えあり。とくにトマトの存在感があって、食感だけでなく、しっかりとした濃い味わい。そこにベーコンのアクセントが効いています。量が多めなので一杯で満足できます。



 岩手の地から「野外カフェ」をコンセプトにアラバキに出店するのはビーバーブラウン。ホットケーキやロングチュロスといったスイーツのほか、こだわりのコーヒーに柚子茶のホットな飲み物、スープのラインナップも充実。
 
ビーバーブラウン
野外音楽には野外カフェ。多種ドリンクやスープ、食事系パンケーキなど。東北ロックの聖地でリラックス♪


<text=HAL、宮川 哲 photo=HAL>
HAL
HAL

移動型オーダーパティシエ。キャンプよろず相談所で各地のフェスに出没。 スノーボードとスケートボードをこよなく愛し、各地のスケートパークとスキー場をいったりきたり。 スイーツと肉には目がない料理研究家。

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