フェス飯クラブ

現地レポート

earth garden冬でフェス呑み。山形名物の芋煮とホットラムラテで、内面からほっこり

2023.01.25
earth garden冬でフェス呑み。山形名物の芋煮とホットラムラテで、内面からほっこり
    春夏秋冬。東京・代々木公園で、季節ごとに年4回開催されているearth garden。小さなステージのみで野外音楽堂でのライブはないものの、マーケットは80近くも並び、野外フェスがほとんどない1月の開催とあって、ここを目指して遊びに来る人も多い。

 この日(1月22日)の東京の最高気温は9度。日なたは暖かさを少し感じるけれど、日が陰ってしまうとさすがに寒くなる。風が強かった前日よりはまだ暖かいという声が多かったから、この日に参加してよかったのだろう。



どりかむ食堂:芋煮 600円/スパイスレモンサワー 600円
 フードは8店が出店。他にも焼き芋があったりポップコーンがあったり。身体の中から暖かくなるものを食べたい。そして選んだのが「どりかむ食堂」の芋煮。どりかむ食堂は、山形料理の飲み屋さんやカレー屋さんなど、高円寺を中心に10店舗を展開しているという。earth gardenに行ったのも久しぶりだったこともあって、初めてこのお店の味を味わった。

 里芋、牛肉、こんにゃく、ネギ、キノコ類。ベースとなっているのは醤油。秋になると、山形ではいたる所で芋煮会が開かれるが、そこで食べることができるであろう味。正統的な山形の秋の味。それを冬の代々木公園で食すことができた。大きめに切られた里芋が、食べてほっとさせてくれる。スープも優しい味付けだ。芋煮という料理だけど、料理の内容を考えれば、里芋鍋と呼んだほうがかなり近い。これは後付けだけど、里芋は子孫繁栄を願う縁起のいい食べ物とされ、おせち料理の食材のひとつとして親しまれている。旧暦のお正月だったこの日に里芋を食べられたことも、フェスという文化が今後も繁栄していけばという願いが、頭のどこかにあったのかもしれない。




 
どりかむ食堂
高円寺を中心に、現在飲食店等10店舗を経営。当日は山形名物芋煮と、玉こんにゃく、その他にもスパイスを使ったドリンクなどを御用意します!!ぜひ楽しんでください!


PRAIMAL:ホットラムラテ 600円
 根菜類は身体を温める効果がある。しかも里芋のネバネバは、肝臓強化にも役立つと言われている。ということで、一緒にスパイスレモンサワーもオーダー。あったかメニューとスパイスがちょっと効いたレモンサワーのマッチングは、やっぱり悪くはない。けれど、それ以上に寒さに負けそうになってしまって、二杯目は「PRIMAL」のホットラムラテ。ホットラムチャイは寒い時期のフェスでよく見るメニューだけど、ラテはあまり見かけない。ラムを多めに入れてくれたのか、見栄えはラテにも関わらず、ホットラムを飲んでいるようだった。これで内面もかなりほっこり。冬の代々木公園のフェスでの酔い時間。




 
PRIMAL
ナチュラル&クラフトがコンセプトの老舗 フードトラックのPRIMALです。自家製ローストポークを使用したオリジナルキューバサンドと産地直送のじゃがいもを使用したプレミアムフレンチフライなど人気のメニューをご用意して皆様のお越しをお待ちしています。


<text・photo=菊地 崇>
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん

ライター、編集者、DJ。フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。 フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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