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腹が減ってはフェスは楽しめぬ! ブタミンパワーでフェス力補給!! 朝霧JAMの豚巡り
音楽やキャンプ、空気感。フェスには人それぞれの楽しみ方があるが、そこに欠かせない楽しみのひとつが “フェス飯” という人も少なくないだろう。
4年ぶりの開催だった朝霧JAM2022では、フジロックでおなじみの人気店や、地元富士宮で評判のお店が出店し、静岡のB級グルメである富士宮焼きそばをはじめ、富士山麓育ちのブランド肉料理やジビエ、地産材料のクラフトビールや牛乳、そして酪農製品、駿河湾の海産物などが味わえた。
気持ちとしては全部食べてレポートしたいところだが、お腹としては2日間で食べ切るのは至難のわざ。ということで今回は、地元産の豚肉にフォーカスを当て、ブランド豚を提供している4店舗を食べ比べてみた。 題して……腹が減ってはフェスは楽しめぬ! ブタミンパワーでフェス力補給!! 朝霧JAMの豚巡り〜(ブヒブヒ)。
掛け合わせた原種であるランドレース(L)、ヨークシャ(Y)、バークシャ(B)の頭文字から名付けられたブランド豚。読み方はルイビ豚……。ルイビ……トン? といきたいとこだが、大人の事情で「ルイビブタ」だそうだ。
「肉質が細かくやわらかい。脂肪の融点が一般的な豚肉より低いので口溶けがよい」という前情報をもらったが、「そうなんですねー」と、とくに大きな興味は示さずお店に向かう。というのもじつは、脂身に対する好き嫌いがとてもはげしく、残すこともよくある私。ステーキって大抵は脂身の存在感が大きいので、こちらはどんなものかと、焼いているようすから鉄板をじろじろ覗き見。
見た目はやはり脂の存在感はあるが、食べてみると、なんとも脂がさっぱりしていてまろやか! 上質な脂肪なんだなぁ〜、と噛み締めると、汁がじゅわ〜と広がっていく。やわらかさも感じつつ、それでいて弾力のある肉質に、塩こしょうのシンプルな味付けで肉と脂の旨味が引き立っていた。
よいお肉なのは理解するが、値段を考えるとフェス飯としてはもう少し量が欲しいなと思ったので85ブタミン!!
【箱根山麓豚】日家café:スペアリブ 800円/1本
箱根山西麓の豊富な地下水と、厳選し海藻の粉末や木酢液を加えた飼料を与えることで、豚肉特有の臭みをおさえたブランド豚。肉の繊維が細かく、脂質のうまみと甘みが特徴で、ジューシーかつ風味豊かとのこと。
そんな箱根山麓豚の希少部位を使ってじっくり焼き上げたスペアリブ。店の前には、焼き目がいい感じについて、タレや脂でテカテカしているとてもおいしそうな写真のポップ。
楽しみにオーダーしてみると……出てきたのは、写真とは雰囲気がちがう、いかにも乾いた肉の塊。まぁよくあるよね、と少しガッカリしながらかじってみる。か、かたい。そして脂も固まっていている。あきらかに冷めた作り置きで、残念ながら箱根山麓豚のよさが味わえなかった。おいしさや、よさを伝えたかったが食レポとして嘘は付けず。やはり冷めたスペアリブは食べたくない。
しかし豚は悪くないのだ! 適正な状態で食べればすばらしいはず。と、今後の改善への期待も含め、甘めの60ブタミン。
【富士金華豚】YSC-LANDぶた牧場:豚サンド 600円
中国で希少品種の金華豚と、静岡で育てた産肉性の高いフジロック(*)を交配させたブランド豚。
(*) フジロックとは静岡県の系統豚のこと。「静岡県=ふじのくに」と品種名である「デュロック種」を合わせ「フジロック」という名称に。この名前、フェス 好きにはたまらない!
まずは溢れるほどのお肉からパクリ。柔らかく、くりんとカーブしたお肉に甘辛のタレがいい感じに溜まってるではありませんか。うーん、肉だけでもうまい! が、濃い目の味付けなのでやはり野菜もいっしょに食べたくなる仕組み。トルティーヤは巻くのではなく折りたたむことによって、お肉と野菜のポケットが分かれ、お肉は温かくタレに絡んだまま、キャベツはシャキシャキなまま最後まで食べられる! なるほど、この作りだから「サンド」なのか。おいしくてボリューミー。たっぷりな満足感でこのお値段。
味と量と値段のバランス、これはまちがいなくイチオシの100ブタミン!!
ヨーグル豚(ヨーグルトン)とは小麦類、大豆類、野菜類、牛乳、ヨーグルトなどを中心に、独自の発酵技術によってヨーグルト状に加工した特別な飼料で育てられた豚。
ここの豚丼は、勝手にバラ肉だと思っていたら、細切れであっさり。ヨーグル豚の特徴でやわらかくてクセがなく、やさしい味付けに際立つたっぷりな海苔のアクセント。お米は麦ご飯で味もぎっとりしておらず、どちらかといえば健康志向寄りなのだろうか。作って時間が経っていたのか、少しパサつきを感じたのは残念。
夕飯時に食べたからかもしれないが、個人的には野外では濃いめのものが食べたくなるので、70ブタミンくらいだろうか。おはよう時間にもういちど食べてみたい!
フェス飯ということで、需要と供給のタイミングが悪くてベストな状態を食べられたわけではない品もあるが……それも含め、お店の評価。せっかくのフェス飯、数あるなかから悩んで決めた店舗で、ちゃんとおいしいご飯食べたい! 実際のお客さんと同じ立場からの、忖度のないリアルな声をお届けしました。ぜひ来年の朝霧JAMの参考に!!
<text・photo=ちか>
4年ぶりの開催だった朝霧JAM2022では、フジロックでおなじみの人気店や、地元富士宮で評判のお店が出店し、静岡のB級グルメである富士宮焼きそばをはじめ、富士山麓育ちのブランド肉料理やジビエ、地産材料のクラフトビールや牛乳、そして酪農製品、駿河湾の海産物などが味わえた。
気持ちとしては全部食べてレポートしたいところだが、お腹としては2日間で食べ切るのは至難のわざ。ということで今回は、地元産の豚肉にフォーカスを当て、ブランド豚を提供している4店舗を食べ比べてみた。 題して……腹が減ってはフェスは楽しめぬ! ブタミンパワーでフェス力補給!! 朝霧JAMの豚巡り〜(ブヒブヒ)。
RAINBOW STAGE
【LYB豚】FUJIBOKU:ステーキ 1,200円掛け合わせた原種であるランドレース(L)、ヨークシャ(Y)、バークシャ(B)の頭文字から名付けられたブランド豚。読み方はルイビ豚……。ルイビ……トン? といきたいとこだが、大人の事情で「ルイビブタ」だそうだ。
「肉質が細かくやわらかい。脂肪の融点が一般的な豚肉より低いので口溶けがよい」という前情報をもらったが、「そうなんですねー」と、とくに大きな興味は示さずお店に向かう。というのもじつは、脂身に対する好き嫌いがとてもはげしく、残すこともよくある私。ステーキって大抵は脂身の存在感が大きいので、こちらはどんなものかと、焼いているようすから鉄板をじろじろ覗き見。
見た目はやはり脂の存在感はあるが、食べてみると、なんとも脂がさっぱりしていてまろやか! 上質な脂肪なんだなぁ〜、と噛み締めると、汁がじゅわ〜と広がっていく。やわらかさも感じつつ、それでいて弾力のある肉質に、塩こしょうのシンプルな味付けで肉と脂の旨味が引き立っていた。
よいお肉なのは理解するが、値段を考えるとフェス飯としてはもう少し量が欲しいなと思ったので85ブタミン!!
FUJIBOKU
富士山麓の美味しい!を全国に発信していきたいです!ルイビ豚と富士宮焼きそばのマリアージュ!ステーキ・富士宮焼きそばが人気です。最高級の豚肉ですが、1頭で仕入れることでリーズナブルな価格を実現しております。全ての部位を食べ比べることができます。
富士山麓の美味しい!を全国に発信していきたいです!ルイビ豚と富士宮焼きそばのマリアージュ!ステーキ・富士宮焼きそばが人気です。最高級の豚肉ですが、1頭で仕入れることでリーズナブルな価格を実現しております。全ての部位を食べ比べることができます。
【箱根山麓豚】日家café:スペアリブ 800円/1本
箱根山西麓の豊富な地下水と、厳選し海藻の粉末や木酢液を加えた飼料を与えることで、豚肉特有の臭みをおさえたブランド豚。肉の繊維が細かく、脂質のうまみと甘みが特徴で、ジューシーかつ風味豊かとのこと。
そんな箱根山麓豚の希少部位を使ってじっくり焼き上げたスペアリブ。店の前には、焼き目がいい感じについて、タレや脂でテカテカしているとてもおいしそうな写真のポップ。
楽しみにオーダーしてみると……出てきたのは、写真とは雰囲気がちがう、いかにも乾いた肉の塊。まぁよくあるよね、と少しガッカリしながらかじってみる。か、かたい。そして脂も固まっていている。あきらかに冷めた作り置きで、残念ながら箱根山麓豚のよさが味わえなかった。おいしさや、よさを伝えたかったが食レポとして嘘は付けず。やはり冷めたスペアリブは食べたくない。
しかし豚は悪くないのだ! 適正な状態で食べればすばらしいはず。と、今後の改善への期待も含め、甘めの60ブタミン。
日家café(日家)
拘りのお酒を購入して頂く事は勿論三島近郊で採れる野菜、生産者様から直接仕入れさせて頂いております。箱根山麓豚や燻製チーズ、ベーコン、富士山の雪解け軟水を使ったcraftbeer等、を自社で手作りで調理しお酒と共に気取らずに提供しております。 自分達が食の部分で静岡を感じさせられるように奮闘して参ります。酒屋の知識をいかし酒のつまみにも拘って販売していく次第です。
拘りのお酒を購入して頂く事は勿論三島近郊で採れる野菜、生産者様から直接仕入れさせて頂いております。箱根山麓豚や燻製チーズ、ベーコン、富士山の雪解け軟水を使ったcraftbeer等、を自社で手作りで調理しお酒と共に気取らずに提供しております。 自分達が食の部分で静岡を感じさせられるように奮闘して参ります。酒屋の知識をいかし酒のつまみにも拘って販売していく次第です。
【富士金華豚】YSC-LANDぶた牧場:豚サンド 600円
中国で希少品種の金華豚と、静岡で育てた産肉性の高いフジロック(*)を交配させたブランド豚。
(*) フジロックとは静岡県の系統豚のこと。「静岡県=ふじのくに」と品種名である「デュロック種」を合わせ「フジロック」という名称に。この名前、フェス 好きにはたまらない!
まずは溢れるほどのお肉からパクリ。柔らかく、くりんとカーブしたお肉に甘辛のタレがいい感じに溜まってるではありませんか。うーん、肉だけでもうまい! が、濃い目の味付けなのでやはり野菜もいっしょに食べたくなる仕組み。トルティーヤは巻くのではなく折りたたむことによって、お肉と野菜のポケットが分かれ、お肉は温かくタレに絡んだまま、キャベツはシャキシャキなまま最後まで食べられる! なるほど、この作りだから「サンド」なのか。おいしくてボリューミー。たっぷりな満足感でこのお値段。
味と量と値段のバランス、これはまちがいなくイチオシの100ブタミン!!
富士金華豚 YSC-LAND
静岡県最高級豚肉〔富士金華豚〕を取り扱っています。
静岡県最高級豚肉〔富士金華豚〕を取り扱っています。
MOON SHINE STAGE
【朝霧ヨーグル豚】おはよう食堂:豚丼 600円ヨーグル豚(ヨーグルトン)とは小麦類、大豆類、野菜類、牛乳、ヨーグルトなどを中心に、独自の発酵技術によってヨーグルト状に加工した特別な飼料で育てられた豚。
ここの豚丼は、勝手にバラ肉だと思っていたら、細切れであっさり。ヨーグル豚の特徴でやわらかくてクセがなく、やさしい味付けに際立つたっぷりな海苔のアクセント。お米は麦ご飯で味もぎっとりしておらず、どちらかといえば健康志向寄りなのだろうか。作って時間が経っていたのか、少しパサつきを感じたのは残念。
夕飯時に食べたからかもしれないが、個人的には野外では濃いめのものが食べたくなるので、70ブタミンくらいだろうか。おはよう時間にもういちど食べてみたい!
おはよう食堂(ちお坊)
食堂風!! 朝食メニュー充実!!地域の方々を大切に(ファミリー大歓迎)、他県から観光や出張で訪れたお客様には地元の味を堪能していただき、富士山トークに花をさかせて盛り上がっています。常連のお客様も多く、いつも笑い声がひびいています。おすすめのメニューには、地元の食材がふんだんに使われています。
食堂風!! 朝食メニュー充実!!地域の方々を大切に(ファミリー大歓迎)、他県から観光や出張で訪れたお客様には地元の味を堪能していただき、富士山トークに花をさかせて盛り上がっています。常連のお客様も多く、いつも笑い声がひびいています。おすすめのメニューには、地元の食材がふんだんに使われています。
フェス飯ということで、需要と供給のタイミングが悪くてベストな状態を食べられたわけではない品もあるが……それも含め、お店の評価。せっかくのフェス飯、数あるなかから悩んで決めた店舗で、ちゃんとおいしいご飯食べたい! 実際のお客さんと同じ立場からの、忖度のないリアルな声をお届けしました。ぜひ来年の朝霧JAMの参考に!!
<text・photo=ちか>