フェス飯クラブ / Fesmeshi Club

22回目の秋。楽しくて美味しくてサイコー。そんな朝霧JAMの魅力を再確認する。

22回目の秋。楽しくて美味しくてサイコー。そんな朝霧JAMの魅力を再確認する。

今年も朝霧JAMの開催が近づいてきた。2001年のスタートだから、今年で25年目になる。それまでに、ほとんどの参加者がキャンプインで楽しむスタイルは、レイブと呼ばれた野外パーティーではあったものの、1万人以上を集める野外フェスでは朝霧JAMが日本では初の挑戦だったし、その後のキャンプインフェスの人気の土台を築いたのが朝霧JAMと言っても過言ではないだろう。
 朝霧JAMだけが持っている魅力は数多い。まずひとつ目が富士山の雄大な自然に抱かれての時間。キャンプすることで、自然との一体感はさらに増す。朝霧JAMによってキャンプの楽しさを知ったという人も少なくない。ライブは終わってからのキャンプサイトでの仲間たちとの時間。その時間によって、一緒にいる仲間たちとの共感も深くなる。

 ふたつ目が、そんな特別な場所で展開されるライブ。多くのフェスが開催されるようになっても、朝霧JAMのラインナップは特徴的だ。海外アーティストと国内アーティストの絶妙なバランス感。この秋も全国各地で秋フェスが開催されているけれど、海外アーティストを招聘しているフェスは少ない。今年は、ハイエイタス・カイヨーテとグラスビームスをそれぞれのヘッドライナーに、アニー&ザ・コールドウェルズやアンジー・マクマホンなどが名を連ねている。知らなかった音楽との出会いをもたらしてくれるのがフェスであるし、朝霧JAMは海外のアーティストのライブとの貴重な遭遇の場にもなっている。例えば2002年のAPHEX TWINや2003年のジャック・ジョンソンなど、後に世界的ビッグネームになり、朝霧JAMが語り草になっているステージも少なくない。伝説の証人になれちゃったりする。


 そして風景やライブ空間を、より特別な時間に変えているのは、地元との協力体制なのだろう。地元有志や協力企業によって構成される朝霧JAM実行委員会や地域ボランティアチーム朝霧JAMS’との協働によって運営されている。つまりその地域の人たの気持ち亜あるおもてなしが根底に流れていること。家族みんなで楽しんでもらおうとキッズエリアも設けられたのも、朝霧JAMがはやく実現させたと記憶している。そのおもてなしはフェス飯にも表れている。出店する多くが地元のお店。自分たちが普段食べている「美味しい」を、朝霧JAMに遊びに来たみんなにも味わってもらいたい。そんな思いがあるに違いない。楽しくて、美味しい。そんな朝霧JAMのおすすめ地元フェス飯をいくつか紹介する。

朝霧JAM食堂



 朝霧JAMの超定番フェス飯といえば、やっぱりここ。「朝霧に来たからには、富士宮焼きそばとグルグルウインナーを食べなければならない」というファンも多い。また地元の食材を使った、その年だけの特別メニューも登場したりする。



高原のシチュー屋さん



 
 朝霧高原は牧場が多いエリアとしても知られている。朝霧高原の新鮮で美味しい牛乳を使ったクリームシチュー。ちょっと寒くなった時間はもちろんのこと、日曜朝のモーニングメニューとしても最適。心も身体も温かくしてくれる味。



藤太郎




 朝霧JAMには初回から連続して出店している富士宮の老舗和菓子店。朝霧JAMでは、朝霧高原の牛乳と卵を使った洋菓子を出したいと考え、シュークリームにいたったという。その毎年完売してしまうほどの人気メニュー。



<text=菊地崇>



朝霧JAM 2025 - It's a beautiful day
開催日:2025年10月18日(土)・19日(日)
会場:富士山麓 朝霧アリーナ・ふもとっぱら(静岡県富士宮市朝霧高原 周辺)
https://asagirijam.jp/