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【主催者インタビュー/結いのおと】音楽と同じように、食も結城で楽しんでもらうためのこだわり。
2014年にスタートした結いのおと。歴史のある酒蔵や寺社の境内、フランスの郊外をイメージさせてくれるカフェなど、町中(まちなか)にある「普段はライブが行われない」複数の場所を会場としている、いわばサーキット型のフェス。音楽が町に流れ、日本で開催されている他のフェスとは違った楽しみ方ができるフェスとして人気を集めている。今ではライブのラインナップはもちろんのこと、バラエティ豊かなフェス飯が食べられることも、結いのおとに参加する大きなポイントになっている。

「結城という町を舞台にしたフェスですので、当初はフェス飯っていう感じは少なかったんです。結城、そして茨城や栃木の近隣のお店に出店してもらっていましたけど、スイーツやカフェ飯のようなものが多かったです」と結いのおとオーガナイザーの野口純一さん。
結いのおとに遊びに来た際には、結城のお店で食べてもらいたい。そんな気持ちもあってのフェス飯のラインナップ。その思いを根本に持ちつつ、さらに広げる形でフェス飯を充実させることになったのは、野口さんが他のフェスに行って、いろんなフェス飯を食べたことがきっかけのひとつだったという。
「実際に食べてみるとすごく美味しいですし、気軽に外で食べられるっていうことが結いのおととも相性がいいなって思ってんです。会場から会場まで町歩きをしてもらう。その際に立ち寄る感覚で食べられるっていいなって。ご縁があったから実現できたのですけど、最初に遠くから出店してくれた人気店が麻婆豆腐のかかんさんでした。かかんさんが『結いのおと』はおもしろいということを出店者さんにも広めてくれて。ライブのブッキングと同じで、『あそこが出ているのなら出てみたい』ということがフード出店でもあるんです」

現在、結いのおとでのフード出店は近隣と遠方がちょうど半々くらい。出店の公募はしていない。結いのおとが出店をオファーしている。野口さんが実際にお店に行って、お店の味を味わい、お店の人とコミュニケーションを取ってからオファーすることがほとんどだという。
「フェスで出会ったお店もあれば、出店者さんからの紹介もあります。そしてSNSでチェックしてSNSでコンタクトすることもあります。こだわりとオリジナリティがあるお店で、単純に自分が食べたいっていうお店に出てもらっています。そしてお客さんに結城に来てもらって、結城で食べてもらいたいって思えるお店。『美味しいね』っていうことを共感してもらいたいし、『結城でこれを食べた』っていう思い出のひとつにしてほしいからなんです」

結城は中世城下町の原形をとどめ、明治時代初期から大正時代に建てられた見世蔵など古い町並みが残されている。ユネスコ文化遺産に登録された結城紬という伝統産業もある。歩いているだけで歴史を感じさせてくれる町だ。
「伝統があることで、逆に新しいものが入ってくることの拒否しちゃってた部分もあるんです。それって良い面と悪い面があって、変わらないっていうことをメリットにできるんじゃないかって。今年は、町中での開催ですから、マーケットにいてもライブの音が聞こえてきます。漏れてくるライブの音を聞きながら、美味しいご飯を選んで食べてもらって。『そろそろ次のライブが始まるな。でもここもすげえいい雰囲気だから、もう少しここにいようか』っていうような、ゆったりと結城の時間を楽しんでもらいたいですね。そして『結いのおとって最高だったね』っていう思いを持ち帰ってもらえたらうれしいですね」
今年のマーケット&フードエリアは4カ所。新たな試みとして、静岡県三島市にあるGOOGLE MAPでも高評価を得ている人気店のラーメンやんぐが中心になって、三島のお店を集めた「MISHIMA BAZARR」というエリアも設けられる予定だ。音楽を見て聞くこと。美味しいフェス飯を食べること。そして趣のある古い町並みを歩くこと。この3つが同時に楽しめることが、結いのおとを特別な時間にしてくれる大きな要因なのだろう。

<text・photo=菊地 崇/festival photo = 結いプロジェクト>
街なか音楽祭『結いのおと2025』
開催日時:2025年4月19日(土)DAY11:00~18:00 NIGHT18:00~20:00、20日(日)DAY11:00~18:00
会場:茨城県結城市北部市街地
https://www.yuinote.jp

「結城という町を舞台にしたフェスですので、当初はフェス飯っていう感じは少なかったんです。結城、そして茨城や栃木の近隣のお店に出店してもらっていましたけど、スイーツやカフェ飯のようなものが多かったです」と結いのおとオーガナイザーの野口純一さん。
結いのおとに遊びに来た際には、結城のお店で食べてもらいたい。そんな気持ちもあってのフェス飯のラインナップ。その思いを根本に持ちつつ、さらに広げる形でフェス飯を充実させることになったのは、野口さんが他のフェスに行って、いろんなフェス飯を食べたことがきっかけのひとつだったという。
「実際に食べてみるとすごく美味しいですし、気軽に外で食べられるっていうことが結いのおととも相性がいいなって思ってんです。会場から会場まで町歩きをしてもらう。その際に立ち寄る感覚で食べられるっていいなって。ご縁があったから実現できたのですけど、最初に遠くから出店してくれた人気店が麻婆豆腐のかかんさんでした。かかんさんが『結いのおと』はおもしろいということを出店者さんにも広めてくれて。ライブのブッキングと同じで、『あそこが出ているのなら出てみたい』ということがフード出店でもあるんです」

現在、結いのおとでのフード出店は近隣と遠方がちょうど半々くらい。出店の公募はしていない。結いのおとが出店をオファーしている。野口さんが実際にお店に行って、お店の味を味わい、お店の人とコミュニケーションを取ってからオファーすることがほとんどだという。
「フェスで出会ったお店もあれば、出店者さんからの紹介もあります。そしてSNSでチェックしてSNSでコンタクトすることもあります。こだわりとオリジナリティがあるお店で、単純に自分が食べたいっていうお店に出てもらっています。そしてお客さんに結城に来てもらって、結城で食べてもらいたいって思えるお店。『美味しいね』っていうことを共感してもらいたいし、『結城でこれを食べた』っていう思い出のひとつにしてほしいからなんです」

結城は中世城下町の原形をとどめ、明治時代初期から大正時代に建てられた見世蔵など古い町並みが残されている。ユネスコ文化遺産に登録された結城紬という伝統産業もある。歩いているだけで歴史を感じさせてくれる町だ。
「伝統があることで、逆に新しいものが入ってくることの拒否しちゃってた部分もあるんです。それって良い面と悪い面があって、変わらないっていうことをメリットにできるんじゃないかって。今年は、町中での開催ですから、マーケットにいてもライブの音が聞こえてきます。漏れてくるライブの音を聞きながら、美味しいご飯を選んで食べてもらって。『そろそろ次のライブが始まるな。でもここもすげえいい雰囲気だから、もう少しここにいようか』っていうような、ゆったりと結城の時間を楽しんでもらいたいですね。そして『結いのおとって最高だったね』っていう思いを持ち帰ってもらえたらうれしいですね」
今年のマーケット&フードエリアは4カ所。新たな試みとして、静岡県三島市にあるGOOGLE MAPでも高評価を得ている人気店のラーメンやんぐが中心になって、三島のお店を集めた「MISHIMA BAZARR」というエリアも設けられる予定だ。音楽を見て聞くこと。美味しいフェス飯を食べること。そして趣のある古い町並みを歩くこと。この3つが同時に楽しめることが、結いのおとを特別な時間にしてくれる大きな要因なのだろう。

<text・photo=菊地 崇/festival photo = 結いプロジェクト>
街なか音楽祭『結いのおと2025』
開催日時:2025年4月19日(土)DAY11:00~18:00 NIGHT18:00~20:00、20日(日)DAY11:00~18:00
会場:茨城県結城市北部市街地
https://www.yuinote.jp