フェス飯クラブ / Fesmeshi Club

【フェス飯の鉄人】東北6県にちなんだステージ名のアラバキ。HANAGASAなら山形蔵王にあるオトチャヤの肉そばが外せない。

【フェス飯の鉄人】東北6県にちなんだステージ名のアラバキ。HANAGASAなら山形蔵王にあるオトチャヤの肉そばが外せない。

東北を代表する春のビッグフェスといえば、その筆頭は宮城県川崎町のエコキャンプみちのくで開催される「ARABAKI ROCK FEST.(アラバキ)」だろう。メインとなるステージは6個。「MICHINOKU(陸奥)」「TSUGARU(津軽)」「ARAHABAKI(荒覇吐)」「HATAHATA(鰰)」「HANAGASA(花笠)」「BANETSU(磐越)」と東北6県を所以としたネーミングだ。

「そもそも月山で炎のまつりという祭りというかフェスに関わっていて、月山よりも蔵王で何かやりたいよねっ思っていたんです。そして蔵王龍岩祭をスタートさせるにあたって、場所探しで下見に行っていた時に、たまたま出会った物件でオトチャヤをオープンさせたのが2007年の1月3日でした。確かその翌年に、東京の代々木公園で開催されたアースガーデンに出店して。雰囲気も良かったし、何より出店している自分たちも楽しかったし。やっぱりやるからにはビッグフェスでしょ、ってなって、AP BANKやフジロックにも出店したんです」とオトチャヤ店長の斎藤さん。

 地元を離れ、違う場所での飲食出店ならば、やっぱり山形の味を持っていきたい。そう考え、いつしかオトチャヤのメインメニューとなったのが「肉そば」だった。山形県の河北町発祥と言われる郷土食で、具は歯応えのある親の鶏肉がメインで、つゆは鶏だし。鶏の脂は豚などに比べて融点が低いことが特徴。つまり脂が固まりにくいことから、冷たいスープでも美味しく食べられるそばだ。

「今では山形市内でも普通に食べられるようになったんですけど、少し前までは河北町に行かないと食べられない味でした。オトチャヤの肉そばは、河北町のそば屋さんの流れをくむ正統的な味なんです」


 オトチャヤは、アラバキのエリアの拡張によって「HANAGASA」エリアが誕生してから、このエリアに出店することにこだわり、アラバキへの出店を続けている。

「やっぱりオトチャヤは山形にあるお店で、山形の味を打ち出しているから、アラバキでの出店はHANAGASA一択なんですよね。だって東京方面や東北ではないところからお客さんが来て、『花笠ってなんだんだ?』ってなったときに、山形の味がひとつもなかったら寂しいじゃないですか。山形の味に出会って『そういうことか』ってわかってもらえるはず。だからHANAGASAでやりたいんです。アラバキでは、みなさんがよく食べて、よく飲んで、よく笑う。そのひとつの要素というかきっかけに、うちの味がなってくれたらいいなって思っています」

 HANAGASAエリアができて十数年。4月の東北はまだ寒い時もある。冷たいスープと暖かいスープの2つの肉そば。今年もオトチャヤは山形の味でおもてなしをしてくれる。



 







<text・photo=菊地 崇>



ARABAKI ROCK FEST.25
日時:2025年4月26日(土)〜27日(日)
会場:みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく
https://arabaki.com/