フェス飯クラブ / Fesmeshi Club

フェス飯の原点に行く旅、あの人気出店の実店舗へ行ってみた!

フェス飯の原点に行く旅、あの人気出店の実店舗へ行ってみた!

ふと思った、フェスに出店してくれているあの美味しいご飯やさんたちは、もともとはどこかでお店を出している店舗さんなのか。各地のフェスで、地元出店の店舗さんや、よく見かける店舗さんもあるけど、それはきっとどこかで実店舗としてお店をやっている店舗なのか。(もちろんそうじゃないところもあるかもだけど)。

 ということは、フェスで食べたあの味は、きっとどこかでまた食べることも可能ってこと。本店をめぐる旅ってのも悪くない。ということで、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024に出店したお店の実店舗を紹介しつつ、振り返ってみよう。


王府井/焼き小籠包 700円


 あの肉汁がすごいと話題の焼き小籠包のお店「王府井(ワンフーチン)」さん。食べやすいフォルムだけれども侮るなかれ、焼き小籠包を甘くみてはいけない。ネーミングの通り、小籠包を焼いているのだが、これは専用の鍋のようなちょっと深めなフライパン? でたっぷりの油で揚げ焼きしているのだ。

 皮も厚めで、アツアツをかじりつきたくなるが、そこは我慢。まずは深呼吸? スペースは広くとって、周りに迷惑をかけないように、カメラはムービーで! そう一口かじるとあふれる、いや飛び出す肉汁に注意なのだ。友だちにムービーで撮ってもらったが......とてもお見せできるものではなかった。

 飛び出すなんてものではない、水鉄砲のごとく、飛び出る肉汁。箸と面積の少ない容器と自分の口を十二分に使い、格闘して、うまいことかじり切ったのがコチラ。


 ね、美味しそうでしょ? もちろん、熱いのに自信がある方は一個を口のなかに放り込んでほしい。大変なことになるから! 火傷必至!

 中の肉にしっかりと味付けしてあるので、そのままで十分美味しい。餡となる肉に肉汁を閉じ込めたゼラチンが含まれているため、このようにアツアツにすると溢れるようになっているのだが、その汁がまたうまい。食べ方を研究しているだけで、完食してしまった。

 


 さて、その「王府井」さんの実店舗の本店は、横浜中華街の中にある。

 それも中華街の中でも5店舗もあるのだ。催事や記事でも紹介されている人気店でもあり、もともとは上海料理店でもある。小籠包だけでなくさまざまなメニューをフィーチャーした特色ある店舗を構えている。

 ということで、もっともフェス飯に近いそれも中華街のド真ん中に存在している、王府井台湾美食520(オーアイニー)に行ってみた。賑やかな通りの真ん中ともあって、食べ歩きのお客さんが行列しているなんてこともザラである店舗だ。


 ガラス張りになっている店舗では餡を詰めている工程や、大鍋で焼いているところも見ることができる。

 焼き小籠包もいろいろ種類があって、そのいろいろを試せるものをチョイスした。カラフルだね。焼き揚げているので、できあがるまでに7分ほどかかると言われた。待つ間も他の小籠包をつくっている作業などをみるだけで楽しい。

 さて、できたてが来ましたよ。

 出店で食べたものよりもさらに皮が肉厚に見える、上から穴をあけて、あつあつの蒸気を少し逃がそう、といってもアツアツだよね。

 カリっと揚げたカラフルな色はフカヒレ、ヒスイ、看板商品の正宗小籠包の3つ、味はそれぞれで楽しめる。オレンジのフカヒレは、ちょっと正直そこまでフカヒレ感は感じられないかもしれないが、スープがとても美味しい。緑のヒスイは中にニラが入っていてメインのとはまたちがった味わい。で、最後に定番の正宗小籠包で、ああこれだねってなる。また、黒酢があと掛けできるので、味変も可能。

 その場で食べることができるちょっとしたスペースがあるので、中華街の雰囲気を味わいながら、小籠包を楽しめる。

 あえての本拠地を行く旅もわるくない。他のメニューも食べたくなったし、なんなら食べ歩きじゃなくて、レストランで座ってじっくり食べるのもいいかも。中華街の観光がてらぜひとも行ってみてほしい。

 こうやって、気になるお店のルーツを調べてみるのもおもしろいかもしれない。美味しかったあの店は、どこに本店があって、どんなお店なのか。行った地方のお店にその店舗があったら、ちょっとテンションがあがるよね。

 また、次行ったフェスで、そういった見方をしてもいいかも。新しいフェス飯の食べ方ができるかもしれないね。





<text・photo=HAL>




ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024
日時:2024年8月3日(土)・4日(日)/8月10日(土)・11日(日・祝)・12日(月・振休)
会場:千葉市蘇我スポーツ公園(千葉市中央区)
https://rijfes.jp/