フェス飯クラブ / Fesmeshi Club

一祭一麺。仙台の名物麺と夜が寒いアラバキスペシャル麺をいただく。

一祭一麺。仙台の名物麺と夜が寒いアラバキスペシャル麺をいただく。

ゴールデンウィークの前半に開催されている「アラバキ」。数万人を集めるキャンプインフェスとして、東北のみならず、春フェスを代表する存在として人気を集めている。

 会場はかなり広い。キャンプサイトのあるBAN-ETSUからメインステージのMICHINOKUまで、徒歩で30分。その間に飲食エリアがいくつか点在している。

 麺が特に好きというわけではないのだけれど、フェスではご飯よりも麺に目が向いてしまう。米をガッツリ食べてしまうと動くのが億劫になってしまうからなのか、フェスにいる時間は持ち歩いているマイボトルにはほぼアルコールが入っているからなのか。アラバキでも一祭一麺。

◻︎PRIMAL:えび担々麺 1,000円

 ワンハンドで食べられる自家製ローストポークのキューバサンドと生のジャガイモを使用したフレンチフライで、各地のフェスで人気のプライマル。何度もお世話になっているプライマルなのだけど、今回のアラバキで初めて麺メニューを目にした。これは食べてみないと、と思って即オーダー。

 濃厚なスープに麺が絡まる担々麺。食べているうちにじんわりと辛さが立ち上がってくる。ガツーンとした辛さではないので食べやすい。トッピングが桜海老、ほうれん草、そしてナッツ。このナッツの食感が、全体をひとつにまとめているように感じられる。「夜が寒いアラバキの特別メニュー」と言ってたけれど、他のフェスでもメニューに加えてほしい。その日の締めに最適な一麺なり。 
 






 MICHINOKUステージ近くのコミュニケーションフィールドで見つけた麺メニュー。辛味噌ラーメンは仙台の名物らしいが、「政宗」という名前に惹きつけられてまぜそばをチョイス。看板に「焦がし醤油と黒マー油が決め手」と書かれている。そこから「ブラック」と命名されているのだろう。 

◻︎仙台辛み噌 味よしラーメン:政宗ブラックまぜそば 900円

 太麺、ひき肉のそぼろ、しなちく、ネギ。まぜそばとしてはシンプルな構成。何がブラックなのかを思っていたけど、まぜることで「黒」が現れてきた。

 確かに焦がし醤油を使ったことで、より醤油の持つ風味が麺に絡まっているのだろう。麺のボリュームもしっかりあって、食べ応えも味も満足。並んだ時にはすぐ近くのMICHINOKUステージがライブ中で数人しかいなかったけれど、ライブが終わったら長蛇の列になっていた。いいタイミングで、いい麺を食べられてラッキー。
 






<text・photo=菊地 崇>


ARABAKI ROCK FEST.24
日時:2024年4月27日(土)〜28日(日)
会場:みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく
https://arabaki.com/