フェス飯クラブ

インタビュー

フェスで食べたこの一品・熟成焼き芋「芋王」 田我流@THE CAMP BOOK

2022.08.22
フェスで食べたこの一品・熟成焼き芋「芋王」 田我流@THE CAMP BOOK
    ONE MC × ONE DJや10人編成のバンドなど、様々なスタイルでライブを行なっている田我流。ヒップホップに憧れ、高校卒業後にニューヨークに留学したものの、帰国して暮らしはじめたのは自然が近くにある故郷の山梨。山梨で幼馴染とともにラップユニットを結成し、のちにソロとしてもアルバムをリリース。帰国してから、一貫して山梨をベースに活動を続けている。

 八ヶ岳の富士見高原で6月に開催された「THE  CAMP BOOK」にも出演を果たした田我流。そのライブでDJを務めたMAHBIEとともに、TCBでの出店ブースで気になったメニューを選んで食してもらった。

「フェスは、ご当地グルメをはじめ、メニューにこだわりがあるものが多い印象でした。今回の飲食出店のラインナップを見て、『これが食べたい!』って即決できましたよ」と田我流。

 そして田我流とMAHBIEが、カレーやラーメン、ピザ、長野のご当地メニューの山賊焼きなどの20以上の出店のなかからチョイスしたのが焼き芋。契約農家が育てた自然豊かなさつまいも専用の土壌で育てられたさつまいもを独自の長期熟成技術によって甘さを引き出した熟成焼き芋の「芋王」。



「フェスらしいメニューではないっていうか。フェスからは遠い食べもののように感じるだど、あえてそれで勝負するっていう潔さに惹かれたんですよね。相当自信があるんだなって思って。そしてやっぱり美味しかった」と田我流。

「冷えてもおいしいって書いてあったけど、お土産に買っていきたいくらいうまかった」とMAHBIE。

 田我流は、多くのフェスに出演はしているものの、バックヤードから出て出店ブースまで行くことはほとんどないという。EVISBEATSとコラボした「ゆれる」はYouTubeの再生回数が1300万回を超え、今もなおジャパニーズ・ヒップ・ホップのアンセムとして聞かれ続けている。確かにこの取材をしているわずかの時間でも、何人ものファンから声をかけられていた。



 そんな田我流が、フェスで食べたいフェス飯とはどんなものなのだろう。

「フェスに限らず弁当が好きなんですよ。フェスでは弁当って売ってないじゃないですか。メインがあって、おひたしのような副菜もあって、漬物のようなものもあって。バランスがいいんですよね。フェスでもバランスが取れた飯を食べたいっていう人も多いと思うんです。いつかどこかのフェスで弁当屋さんが出てくれないかなあ。弁当なら、その場で作る時間も少なくてすむから、お客さんの待ち時間も少なくなるし」

 さつまいもという素材にこだわった焼き芋。そしてバランスのある食をフェスでも実現する弁当。田我流のフェスの食の楽しみ方のポイントは。こんなところにあるのかもしれない。




<text・photo=菊地 崇>


THE CAMP BOOK 2022
日時:2022年11月11日(土)12日(日)
会場:富士見高原リゾート
https://the-camp-book.com/2022/
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん

ライター、編集者、DJ。フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。 フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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