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花火と音楽とフェス飯がハイブリッドしたロッキンスター・カーニバル初開催。茨城推しでフェス飯をチョイス。
今年10月に初開催された「rockin'star Carnival(ロッキンスター・カーニバル)」。ロッキング・オンが手がける音楽と花火がハイブリッドされたイベントだ。会場は茨城県の国営ひたち海浜公園。そう、ロック・イン・ジャパンが2019年まで行われていた会場。ひたちなかで開催されたロック・イン・ジャパンには1回しか参加したことがなかったけれど、この場所とロッキング・オンの親和性とを感じた。新たなロッキング・オンのイベントに対する高いレベルでの期待と安心が、参加するひとりひとりの内に自然と生まれているというか。

開場が11時で花火のスタートは18時。この7時間の間にあるのは、地元の中学生の吹奏楽部と高校のマーチングバンドなどの演奏と、DJ和による平成ミックスと令和ミックスのDJタイム。多くの人が早めに入場し、自分の場所を確保して、フェス飯を食べる。花火だけではなく、ロッキンスター・カーニバルというイベントを1日楽しんでいるという感じだ。
フードエリアは終始にぎわっている。いろんなフェスに参加しているフェス飯常連店が多く、地元からの出店もいくつかある。同時開催されていたJAPAN Sweets Festivalも常に人気だった。
ペルー料理 わんかよ
パチャマンカ 1,000円

今までにいろんな国や地域の料理を食べてきたけれど、「パチャマンカ」という料理ははじめての体験。ペルー料理もほとんど食べたことがない。どんな料理なのか、まったくわからないまま、フェスに出店しているほどの店なのだから間違いないだろうと思ってオーダー。わんかよは水戸にあるペルー料理屋さん。

牛肉、鶏肉、じゃがいも、さつまいも。ちょっと香辛料の効いたクセのある味がペルーならではの味に違いない。一口目にはやや口の中に味の違和感もあったけれど、食べすすんでいくうちに、その違和感にはまっていく感じになった。パチャマンカとは、肉や根菜類などの野菜を蒸し焼きにしたアンデス地方の料理だという。いろんな国の料理に気軽に出会えるのも、フェス飯の大きな魅力のひとつだ。

五浦ハム
ハム焼® 700円

茨城を代表するフェス飯と言っていいのがこちら。ちなみに五浦(いつうら)とは茨城北部にある地域のことで、明治の美術思想家である岡倉天心がここに住まいを構え、横山大観や下村観山などを呼び寄せ、日本画の近代化に向けた美術活動を指導した「近代日本画の聖地」とも言っていい場所。

五浦ハムの看板メニューがハム焼®。実は何度もフェスで見てはいるけれど、実食するのは今回がはじめて。炭火に導かれるようにチョイスした。予想していたよりも、肉肉しい。ハムというよりも、串焼きを食べているような感覚。勝手にハム焼というネーミングから、おやつ感覚、もしくはアルコールのアテメニューと考えていたけれど、確かなボリュームと食べごたえがあるメニューだった。味付けはシンプルで肉の美味しさが凝縮されたジューシーなハム。

かじま
カニたっぷりカニコロ 500円

かなりボリュームのある肉料理を2つ食べてしまったので、軽く食べられるものにしたい。そう考えて見つけたのが、かじまのカニコロ。クリームコロッケなんだろうけど、クリームコロッケを食べているというよりも、カニを味わっているという感覚。しかも揚げたててサクサク。フェスで小腹がすいてしまった時の軽食として、美味しいし、ワンハンドで食べられるし、最適のメニューと言えるだろう。

かじまは80年の歴史を誇るカニの加工などを行う会社。ひたちなかの隣町の大洗には惣菜や弁当などを扱うお店や食堂も営んでいる。ひたちなかで開催されるイベントやフェスのついでにお店にも立ち寄ってみたい。

PONKEY
旅人が作る本格ブリトー(ハーフサイズ)650円

花火が終わって、何か食べたいと思って立ち寄ったのがここ。「阿字ヶ浦の小さな旅館『千葉屋』の3代目が世界を旅した経験を活かして作る本場仕込みの本気のブリトー」だと紹介されていた。

本場仕込みだというけれど、メキシコというよりも確かな日本の味。PONKEYのオリジナルの味と言っていいだろう。ハーフサイズとはいえボリューム満点。帰りの車では空腹になることもなく、帰宅できた。

1時間半で2万発の花火。この集中力はすごかった。J-ROCK、J-POPの名曲とシンクロする花火。新しい花火のスタイルになるかもしれない。参加した花火会社は5社。そのなかのひとつが野村花火工業。水戸で明治8年に創業された花火の老舗。野村花火は、今年の日本3大花火の大曲と土浦で、いずれも最優秀となる内閣大臣賞を受賞した、日本を代表する花火会社だ。数社が共同で上げる花火には、ほとんど参加することがないという。花火だけでも、他の花火大会とは違うハイブリッドがあった。
去年、25周年を祝って、数年ぶりにひたちなかでロック・イン・ジャパンが開催された。そして、30周年までの間、ロッキンスター・カーニバルはひたちなかとロッキング・オンをつなぐ特別なイベントとなる。ロック・イン・ジャパンのファン、音楽のファン、そして花火のファン。それらが足し算以上に積み上げられていく。来年以降も今年から進化させたスタイルで花火と音楽がシンクロするイベントが続いていくことを願う。

<text・photo=菊地 崇>
rockin'star Carnival
開催日:2025年10月4日(土)
会場:国営ひたち海浜公園
https://rockinstarcarnival.jp/

開場が11時で花火のスタートは18時。この7時間の間にあるのは、地元の中学生の吹奏楽部と高校のマーチングバンドなどの演奏と、DJ和による平成ミックスと令和ミックスのDJタイム。多くの人が早めに入場し、自分の場所を確保して、フェス飯を食べる。花火だけではなく、ロッキンスター・カーニバルというイベントを1日楽しんでいるという感じだ。
フードエリアは終始にぎわっている。いろんなフェスに参加しているフェス飯常連店が多く、地元からの出店もいくつかある。同時開催されていたJAPAN Sweets Festivalも常に人気だった。
ペルー料理 わんかよ
パチャマンカ 1,000円

今までにいろんな国や地域の料理を食べてきたけれど、「パチャマンカ」という料理ははじめての体験。ペルー料理もほとんど食べたことがない。どんな料理なのか、まったくわからないまま、フェスに出店しているほどの店なのだから間違いないだろうと思ってオーダー。わんかよは水戸にあるペルー料理屋さん。

牛肉、鶏肉、じゃがいも、さつまいも。ちょっと香辛料の効いたクセのある味がペルーならではの味に違いない。一口目にはやや口の中に味の違和感もあったけれど、食べすすんでいくうちに、その違和感にはまっていく感じになった。パチャマンカとは、肉や根菜類などの野菜を蒸し焼きにしたアンデス地方の料理だという。いろんな国の料理に気軽に出会えるのも、フェス飯の大きな魅力のひとつだ。

五浦ハム
ハム焼® 700円

茨城を代表するフェス飯と言っていいのがこちら。ちなみに五浦(いつうら)とは茨城北部にある地域のことで、明治の美術思想家である岡倉天心がここに住まいを構え、横山大観や下村観山などを呼び寄せ、日本画の近代化に向けた美術活動を指導した「近代日本画の聖地」とも言っていい場所。

五浦ハムの看板メニューがハム焼®。実は何度もフェスで見てはいるけれど、実食するのは今回がはじめて。炭火に導かれるようにチョイスした。予想していたよりも、肉肉しい。ハムというよりも、串焼きを食べているような感覚。勝手にハム焼というネーミングから、おやつ感覚、もしくはアルコールのアテメニューと考えていたけれど、確かなボリュームと食べごたえがあるメニューだった。味付けはシンプルで肉の美味しさが凝縮されたジューシーなハム。

かじま
カニたっぷりカニコロ 500円

かなりボリュームのある肉料理を2つ食べてしまったので、軽く食べられるものにしたい。そう考えて見つけたのが、かじまのカニコロ。クリームコロッケなんだろうけど、クリームコロッケを食べているというよりも、カニを味わっているという感覚。しかも揚げたててサクサク。フェスで小腹がすいてしまった時の軽食として、美味しいし、ワンハンドで食べられるし、最適のメニューと言えるだろう。

かじまは80年の歴史を誇るカニの加工などを行う会社。ひたちなかの隣町の大洗には惣菜や弁当などを扱うお店や食堂も営んでいる。ひたちなかで開催されるイベントやフェスのついでにお店にも立ち寄ってみたい。

PONKEY
旅人が作る本格ブリトー(ハーフサイズ)650円

花火が終わって、何か食べたいと思って立ち寄ったのがここ。「阿字ヶ浦の小さな旅館『千葉屋』の3代目が世界を旅した経験を活かして作る本場仕込みの本気のブリトー」だと紹介されていた。

本場仕込みだというけれど、メキシコというよりも確かな日本の味。PONKEYのオリジナルの味と言っていいだろう。ハーフサイズとはいえボリューム満点。帰りの車では空腹になることもなく、帰宅できた。

1時間半で2万発の花火。この集中力はすごかった。J-ROCK、J-POPの名曲とシンクロする花火。新しい花火のスタイルになるかもしれない。参加した花火会社は5社。そのなかのひとつが野村花火工業。水戸で明治8年に創業された花火の老舗。野村花火は、今年の日本3大花火の大曲と土浦で、いずれも最優秀となる内閣大臣賞を受賞した、日本を代表する花火会社だ。数社が共同で上げる花火には、ほとんど参加することがないという。花火だけでも、他の花火大会とは違うハイブリッドがあった。
去年、25周年を祝って、数年ぶりにひたちなかでロック・イン・ジャパンが開催された。そして、30周年までの間、ロッキンスター・カーニバルはひたちなかとロッキング・オンをつなぐ特別なイベントとなる。ロック・イン・ジャパンのファン、音楽のファン、そして花火のファン。それらが足し算以上に積み上げられていく。来年以降も今年から進化させたスタイルで花火と音楽がシンクロするイベントが続いていくことを願う。

<text・photo=菊地 崇>
rockin'star Carnival
開催日:2025年10月4日(土)
会場:国営ひたち海浜公園
https://rockinstarcarnival.jp/