フェス飯クラブ / Fesmeshi Club

【眞名子新インタビュー】フェス飯を食べて、開催されるその地域の魅力を知る

【眞名子新インタビュー】フェス飯を食べて、開催されるその地域の魅力を知る

この5月に初のフルアルバム『野原では海の話を』をリリースしたシンガー・ソングライターの眞名子新(まなこ・あらた)さん。高校を卒業してから初めてギターを手にし、音楽の道を歩み出したという。

「高校までずっとサッカーをしていたんですね。高校3年まで本気でやって、一旦サッカーに区切りをつけて受験勉強に入っていったんです。受験勉強という時間は、自分の人生を考える時間にもなったというか。それで大学に入ったら自分の好きなことをやろうと。それで大学に入って、サッカーとともに好きだった音楽をやりはじめたんです」

 大学を卒業してサラリーマンとしての暮らしをはじめたものの、音楽への夢が持ち続けていた眞名子さんは、数年後に会社を辞め、本格的に音楽活動をスタートさせた。そして2023年にファーストEP『もしかして世間』をリリース。去年のフジロックのROOKIE A GO-GOに出演を果たした。

「フジロックは最終日の23時からだったんです。本当にいい思い出です。大学まで関西だったので、フジロックって遠い存在だったんですよ。そのフジロックでライブして、本当に楽しかったですから。ライブ以外ではタコスみたいなものを食べたことをうっすら覚えていますね。うまかった記憶はあるのだけど、なぜか記憶が曖昧で(笑)」


 それだけフジロックでのライブに意識が集中していたということなのかもしれない。そんな眞名子さんは、今年は春からフェスへの出演が続いている。その幕開けとなったのが、茨城県結城市で開催されている結いのおとだ。結いのおとで眞名子さんが選んだフェス飯がオムライス。

「フェス飯ってテンションが上がりますよね。自分が知らなかったその土地のことを知るきっかけになるし。フェス飯で覚えているのは、北海道のAKABIRA CAMP BREAKで食べたジンギスカン。その土地に行く意味っていうのが、食にもあると思っているんです。だから地元の食材を使っていたり、地元のお店だったりが食べたくなってしまいますね。結いのおともいろんなメニューがあって、カレーとかピザなども食べたいなって思いましたけど、結局オムライスの気分になって。チキンもあってお得感もあるかなって。めっちゃ美味しかった。大満足のフェス飯でした」
 結いのおとへの出演の後、5月はビバラロック、7月はフジロック、8月はモンスターバッシュとビッグフェスへの出演が続く。

「フェスっていいですよね。楽しみがそこに詰まっているというか。自分は音楽をしに行っているんですけど、その土地に招いてもらって遊びに行っているような気持ちにもなっています。いろんなフェスに行って、ライブして、その土地の美味しいものを食べて。フェス飯を食べることも、フェスに行く大きな楽しみのひとつになっています」

 眞名子さんにとって、フェス飯はその土地の魅力を知る大きな要因になっているのだろうし、その場所と眞名子さんをつなぐものになっているのだろう。


 







<text・photo=菊地 崇>



街なか音楽祭『結いのおと2025』
開催日時:2025年4月19日(土)DAY11:00~18:00 NIGHT18:00~20:00、20日(日)DAY11:00~18:00
会場:茨城県結城市北部市街地
https://www.yuinote.jp